晴病文庫

サークル【晴病文庫】のブログです。

宣伝&120分作業記録(2回目)

www.pixiv.net 投稿!
したよ!!!!
追記で今回の作業記録ですわよ。

時間配分

今回の時間配分は

  • 30分:ネタ出し&下書き
  • 60分:本文仕上げ
  • 30分:校正修正その他諸々

で120分でした。写真取り込むのが手間なので文字で打ち出しちゃえ。

ネタを出す

乱痴気、雨宿り、首元がお題だったので自信のない「乱痴気」を辞書で引く。思ってた通りの意味があったので続行。

  • 乱痴気:渇き雨で心が渇く人々、騒ぎが起こる
  • 雨宿り:高架下で性別不詳の雨宿りする人と出会う
  • 首元:雨宿りの先客の首元に腕が見える

この3つから

  1. ただの雨と思いきや渇き雨
  2. 始まった乱痴気騒ぎから逃げて高架下で雨宿り
  3. 先客がいた(男か女か不明)
  4. 先客の手に渇き傘。思わず話しかける。「渇き傘があるのに雨宿りですか?」
  5. 顔も上げないでうなずく先客
  6. 沈黙の後、先客の首元にある腕に気づく
  7. ぎょっとすると先客に抱きつく少女の幽霊が見えた
  8. 少女を背負っていると気づいてない様子の先客、傘の材料について語る
  9. それはその子か、と尋ねかけ、少女に黙ってるよう言われ黙る
  10. 少女に怨恨の念はないようだが、その目には歪でドロドロして粘っこい感情が見える
  11. くわばらくわばらと呟いて、雨の中走り出すか悩んで終わり

という流れを組み立てる。

下書き

上の流れに肉付けしていく

今日は娘の誕生日
「パパ、きょうおそい? はやい?」
「早いよ。だって今日はお姫様のお誕生パーティーじゃないか!」
抱き上げると大喜びする娘
くるくる回してから下ろし、妻に投げキッスして出勤する
娘の誕生日なんです、と上司に報告
「以前から申請した通り、今日は午後から早退させていただきます」
でっかいため息上司
「渇き雨対策だ。仕方ない。家族団欒の時間、大いに満たされたまえ」
印鑑をもらって今日の仕事に取りかかる
午後、チャイムと同時に早退して欲しがってたぬいぐるみを買いに行く
店から出るとぽつりぽつりと落ちてくる雫
ただの雨かと思いきや渇き雨
やばいやばい、と急ぐ
渇き雨に打たれて心が渇いていく人々
始まった乱痴気騒ぎに乱闘騒ぎ
それらから逃げて高架下での雨宿り
高架下に先客がいた
男か女か、うつむいていてわからない
手に傘がある
渇傘だ
みすぼらしい格好なのに、あんな上等なもの持ってるなんてと驚く
「渇傘ですよね。なのに雨宿りですか?」
先客は顔も上げずうなずく
「ひどい雨なので、傘があっても濡れますから」
声を聞いてもますます性別不詳
気まずい沈黙
雨は止まない、止む気配もない
ちらちらと先客を見て、その首元に何かあるのに気づく
それは人の手、ほっそりとした少女の手だった
ぎょっとしてまじまじと見つめてしまう
先客の首に抱きつくように交叉する腕
腕をたどるように視線を上げていくと、先客が少女を背負っていた
さっきまでは、いなかった少女だ
肩の上で揃えられたショートカットの、優しそうな顔の少女
口元のほくろが色っぽい
「この傘は」
先客が呟く
「とある少女、なんです。こんなどうしようもない人間に、優しくしてくれて、愛してくれて、寄り添ってくれた、人間と思えない少女の皮でできているんです――」
思わず「その子ですか」と少女を指さしそうになった
しかし、少女がこっちを見て「しぃ」と指を立てたからできなかった
開きかけた口を閉じると、少女は微笑んで再び先客に抱きついた
よく見れば、少女には上半身しかない
幽霊には足がないと言うが、下半身もないものなんだろうか
幽霊であろう少女は、幸せそうに微笑んで先客を見下ろしている
少女に、怨みの念などないのだろう
しかし
その目に浮かんでいる感情は、愛情や思いやりといった美しいものではない
もっと歪でドロドロして、重く粘ついたものだ
触らぬ神に祟りなし
知らぬが仏
くわばらくわばらと声に出さず呟いて、この雨の中、ぬいぐるみを抱えて走り出すか思案した。

これで下書き。

本文&校正修正その他諸々

上の下書きに肉付けしていく。今回は前回(下の埋め込み記事参照)よりは時間が合ったのでまあまあ直せたと思う。 kumohare72ki.hateblo.jp そして表紙画像作ってpixivに投稿。冒頭のリンクである。
以上が今回の作業記録。文章オンリーだから見やすくはないかもしれない。でも何で楽しんでもらえるかわからない世の中だからこれはこれで楽しんでもらえたら大変嬉し!